蝋取り&堰出し

メインの仕事は、とりあえず順調に行った様子・・・   (何とか最後まで無事に行くよう神頼み!)

蝋取り&堰出し  ← ドライ に入れる前に先ず 蝋取り

  蝋 をアイロンで溶かしてワラ半紙や新聞紙に吸い取らせる。
  (毎回の事だけど、なんか今まで苦労して置いた蝋を取るのは
   なんとなく???な感じ・・・)


蝋取り&堰出し  ← アイロンで蝋を溶かして
  ワラ半紙や新聞紙に蝋を吸い取らせるんだ。

  これを何回かやって、紙に蝋の付着が
  あまり無くなるまで繰り返すんだ。
  生地を焦がさないように注意しながらね。

  (ゴムのりも蝋と一緒に使ってると少し取れる)


蝋取り&堰出し  蝋取り&堰出し
 最初 ↑ くらいだったのが           ↑ これくらいになるまで
生地を焦がさないように注意しながら、できるだけ取る。

普通はこれで 蒸し・ドライ・水元 して終わりなんだけど、今回はもう少しだけ・・・


蝋取り&堰出し  蝋取り&堰出し
 ↑ お月様を 堰出し して            ↑ 彩色
こんな感じで 地色が先に出来てると、地色とのバランスを観ながら色を創れるので とてもやり易い。
お月様部分には 蝋気が残ってるので (未だドライをしてないので) 染料をはじいてしまい刺しにくいんだ。
だから、染料に 浸透剤 を混ぜて刺しをする。

蝋取り&堰出し  浸透剤を染料に混ぜると 表面張力 が無くなり
  タップリめに 刺し をすると 生地が
  少し傾いてるだけで、染料が片寄ってしまい
  堰出しの蝋を乗り越えて 堰出ししてない生地の
  部分にまで流れて 他の部分にシミを作り
  “思わぬ泣き” を見る事になるので
  ← こんな感じで紐を渡しておくと 水平に
  保っておける上、邪魔にもならないよ!


この後 蝋取り・蒸しをして ドライ・水元をして チョットだけ仕上げ。      ドライ上がって・・・


吉祥寺 あーとらんだむ での 15回目の個展 まで残り1ヶ月を切ってしまった・・・
興味のある方 是非お立ち寄り下さい。  お茶を用意して お待ちしてます。



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2007年04月01日 Posted by染師 麗 at 00:05 │三十三間堂・帯


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