引き染 準備
地色を染める 引き染 の準備について・・・
先ずは、引き染をするのに必要な 張り手
( 張り木 とも言うようだけど、オレのとこではそう呼んでたので・・・)

上のヤツは “蝶番式” 下のヤツは “京式”
蝶番式は、生地を止める針が細く 薄めの生地でも つる事が少ない。
京式は、針が太いので かなり乱暴に生地を扱っても はずれる事がない。
オレは勉強の為に?京式を一組買ってみたけど、使い慣れないので もっぱら蝶番式を使ってる。
本業の引き染屋さんでもなければ、蝶番式の方が使い易いと思うよ。
さて、この 蝶番式 なんだけど、自分で引き染をやったりする人でも
意外にワカってなかったりする ヒモ の掛け方なんだけど

↑のように、ヒモの出てる側が互い違いになってるので 生地を挟んでクチを閉じたら
ヒモの出ている方から、一度 生地側 に ヒモをまわしてから 後に持ってくんだ。 反対側は、その逆。
一度前に回さないと、張り手の口が開いてしまい 染めてる時に生地が外れて難儀するよ。 気を付けて!
・・・で、生地を 引き染するように張って 傾きが出たら

↑の三角形の頂点からのヒモの長さをずらして、傾いて下がってる側を短くしてやるとバランスがとれるよ。
(だから、頂点部分は 動き易いようにしとかないとダメだよ)
オレは、頂点部分を止めるヒモは↓こんな感じのS管にヒモをつけたやつを使ってるんだ。

このヒモはなかなか便利で、長さの違うやつを数本作っておくと重宝するよ。
(話は違うけど、展示とかする時にも重宝するんだ)
・・・で次に、ヒモを柱に回して 生地をピンと張ったら↓こんな風に留めれば OK!

テンションが掛かってれば↑この結び方で まずハズレる事は無いよ。
ヒモの長さが ちょうど良ければ この結び方でいいんだけど、長い場合は↓こんな感じで。



写真右側に生地 (張り手) があり、左側に柱がある。 太いヒモが張り手から、細いヒモが柱から。
張り手から柱に持って行ってるヒモに(太い) 柱から返って来たヒモを(細い)絡めるように。
まぁ実際に自分でやってみれば、それ程 難しい事ではないよ。
次に、小張り (伸子) を打って行くんだけど、持ち易い位を掴んで一本づつ繰り出して打って行くんだ。

間隔は 15~30cm位。 生地に弛みが出ないくらいで打ってやればいいよ。 (濃い色ほど短めに)

“着物”を一反 引き染するのは、なかなか難しいかもしれないけど
“帯”なら合口も無いしで 場所 と やる気 があれば自分でも何とか染められると思うんだ。
勿論、タペストリーや暖簾なら自分でやってみる価値はあると思うよ。
さて、ここまで準備をしたら いよいよ引き染だ!
あっ! そうそう。 引き染 する前に一度、刷毛を水に浸してやってね。
そうすると刷毛の芯の方に水が先に入り、芯の芯まで染料が入り込まなくて済むんだ。
・・・最後に 引き染 が全部終わって 刷毛を洗ったら

↑のように 半日から一日 水に浸けとくと、芯の方に残ってる染料が出てきて
次の仕事の時、前の染料の影響を受けなくて済むよ。
・・・もし出来るならば、色系統で3~4本の 引き染刷毛 を用意できるといいんだけどねぇ・・・
(この頃 引き染刷毛 値段が上がっちゃったからね)
でも 2本 あればボカシなんかも出来るし、2本位は欲しいかな。 じゃ!
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先ずは、引き染をするのに必要な 張り手
( 張り木 とも言うようだけど、オレのとこではそう呼んでたので・・・)
上のヤツは “蝶番式” 下のヤツは “京式”
蝶番式は、生地を止める針が細く 薄めの生地でも つる事が少ない。
京式は、針が太いので かなり乱暴に生地を扱っても はずれる事がない。
オレは勉強の為に?京式を一組買ってみたけど、使い慣れないので もっぱら蝶番式を使ってる。
本業の引き染屋さんでもなければ、蝶番式の方が使い易いと思うよ。
さて、この 蝶番式 なんだけど、自分で引き染をやったりする人でも
意外にワカってなかったりする ヒモ の掛け方なんだけど
↑のように、ヒモの出てる側が互い違いになってるので 生地を挟んでクチを閉じたら
ヒモの出ている方から、一度 生地側 に ヒモをまわしてから 後に持ってくんだ。 反対側は、その逆。
一度前に回さないと、張り手の口が開いてしまい 染めてる時に生地が外れて難儀するよ。 気を付けて!
・・・で、生地を 引き染するように張って 傾きが出たら
↑の三角形の頂点からのヒモの長さをずらして、傾いて下がってる側を短くしてやるとバランスがとれるよ。
(だから、頂点部分は 動き易いようにしとかないとダメだよ)
オレは、頂点部分を止めるヒモは↓こんな感じのS管にヒモをつけたやつを使ってるんだ。
このヒモはなかなか便利で、長さの違うやつを数本作っておくと重宝するよ。
(話は違うけど、展示とかする時にも重宝するんだ)
・・・で次に、ヒモを柱に回して 生地をピンと張ったら↓こんな風に留めれば OK!
テンションが掛かってれば↑この結び方で まずハズレる事は無いよ。
ヒモの長さが ちょうど良ければ この結び方でいいんだけど、長い場合は↓こんな感じで。
写真右側に生地 (張り手) があり、左側に柱がある。 太いヒモが張り手から、細いヒモが柱から。
張り手から柱に持って行ってるヒモに(太い) 柱から返って来たヒモを(細い)絡めるように。
まぁ実際に自分でやってみれば、それ程 難しい事ではないよ。
次に、小張り (伸子) を打って行くんだけど、持ち易い位を掴んで一本づつ繰り出して打って行くんだ。
間隔は 15~30cm位。 生地に弛みが出ないくらいで打ってやればいいよ。 (濃い色ほど短めに)
“着物”を一反 引き染するのは、なかなか難しいかもしれないけど
“帯”なら合口も無いしで 場所 と やる気 があれば自分でも何とか染められると思うんだ。
勿論、タペストリーや暖簾なら自分でやってみる価値はあると思うよ。
さて、ここまで準備をしたら いよいよ引き染だ!
あっ! そうそう。 引き染 する前に一度、刷毛を水に浸してやってね。
そうすると刷毛の芯の方に水が先に入り、芯の芯まで染料が入り込まなくて済むんだ。
・・・最後に 引き染 が全部終わって 刷毛を洗ったら
↑のように 半日から一日 水に浸けとくと、芯の方に残ってる染料が出てきて
次の仕事の時、前の染料の影響を受けなくて済むよ。
・・・もし出来るならば、色系統で3~4本の 引き染刷毛 を用意できるといいんだけどねぇ・・・
(この頃 引き染刷毛 値段が上がっちゃったからね)
でも 2本 あればボカシなんかも出来るし、2本位は欲しいかな。 じゃ!
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