蝋線重ね?

“染” の技術を基に いろいろと 応用 が出来ると思うんだけど “こんなのもどう?” といった
技術を 紹介してみようかと思うので 良かったら試してみてネ!
 (もっと面白い技術を開発したら教えてチョウダイ!)


・・・さて、今回は なんて命名すればイイのか わからないので “蝋線重ね”

蝋線重ね? → 蝋線重ね?
 ↑ こんな感じの柄に 蝋 で加工して      ↑ こんな感じに “重み” をつける

“白蝋” を扱った事のある人なら 見当が付くかとも思うんだけど 蝋を線状に置いていくんだ。

先ずは 柄の周りを 堰出し して、それから 細工に掛かるんだ。

蝋線重ね?  白蝋 を間隔を開けて線状に置く

  ホントは 階段のように順繰りに蝋を置いていければ
  もっと綺麗?に効果が出ると思うんだけど
  前に置いた蝋が 冷めて固まらないと 次の蝋と重なった
  部分が 溶けてしまうので 間隔を開けながら・・・


蝋線重ね?  先に置いた蝋が 冷めて固まったら
  ほんのわずか 重ねるように 次の蝋を置く

  この時 前に置いた蝋が どれ位冷めてるかで
  この重なった部分の 線の感じが 違ってくるので
  イロイロと 試してみると 面白いと思うヨ


蝋線重ね?  上記を繰り返して 全体的に 蝋を置く
  
  写真の “蝋の照り” で、大まかな 上がり は
  想像できると思う 
  (照りのある部分が蝋が厚く防染力が強い)



蝋線重ね?  そして最後に 浸透剤 を少々タップリ入れた
  掛色(染料)を 乗せていく

  蝋の厚み・掛色の濃度・浸透剤の量 等によって
  上がりの感じが変わってくるので 出来れば
  本番をやる前に 試し染 をしといた方がイイと思う


こんな事ですが “蝶の羽” や “簾” みたいな感じが出るでしょ。  
ちょっと配色がキツクなってしまったり 平板な感じになってしまったような時とかに
チョットした 救済の手段 にもなる     (勿論 それ自体の効果として使用も)

ただ これだけの事なんだけど この中でも 全部を完全に蝋で埋めてしまわないで 
わざと ほんの少し 隙間を残してやっても ちょっとポイントができて 面白いかもしれない。

マダマダ可能性はイッパイある。   皆で頑張っていきましょうぞ!        じゃ!



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2007年07月31日 Posted by染師 麗 at 00:00 │応用?


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蝋線重ね?